7000系・7050系・7050Re:系 「Familiar」

▲ 乗務員の習熟試運転に臨む7050Re:11Fと遠路はるばる乗り入れてきた東急9000系の離合。岩槻駅にて。

 

 

 1980年代半ば、それまで日光行き特急に使用してきた1500系の老朽化が目立ち始め、東武・国鉄に対してサービス面で劣る部分があった。この1500系の置き換え、またさらにいいサービスを提供すべく、1986年に7000系「familiar」が登場した。愛称「familiar」は一般公募によるものである。7000系は1988年までの2年間で7両編成が4本製造され、特に老朽化してきていた1500系の初期車を置き換えた。

 

 

 1989年からは、モデルチェンジした7050系が製造を開始した。車体材質が普通鋼製からアルミ合金製となったほか、内装の変更、車内シートピッチの拡大、1号車(上野寄り)にファミリー個室を設定、2号車と6号車に自動販売機・化粧ルームを設置するなど、バブル期の世相を反映するかのような豪華な内装となっている。この7050系は7両編成が6本製造され、従来の特急車・1500系を全て置き換えた。

 

 

 2010年から新型車両・2100系の導入に伴い、定期特急から7000系が退いた一方、7050系に関してはリニューアル工事が施工され、客席モケットの交換や多目的トイレの設置などが行われた。塗装は「遊び心」をテーマに、帝北線の沿線にある自然をテーマにした塗装に大幅に変更、施工された全車両が「familiar MK:Ⅱ」として7050Re:系へと改番されている。

 

 

 車体はアルミ合金製、前面窓を大きく取っており、先頭側からは前面展望が望める。先頭部にあるライトの間にはLED表示となっており、ここに列車名などが表示されるようになっている。トイレは1号車、4号車、7号車にあり、うち1号車は多目的トイレとなっている。

 

 

 主に特急「おおるり」として使用される車両であるが、間合い運用として朝夕に「しもうさライナー」「アイリスライナー」としての運用があるほか、各駅停車・急行としての運用も存在する。各停・急行として運用される場合は特別個室も含めて特別料金なしで乗車できる。また、リニューアル工事が行われていない7000系は現在「しもうさライナー」「アイリスライナー」としての運用しか定期ではもたないが、多客期に臨時で特急「おおるり」に充当される。