帝北線・珍列車

 このページでは、1日に何本かしかない行先や特徴的な運用などを紹介していく。

列番:2001

運番:64V

種別:急行

始発駅:帝北上野

終着駅:帝北日光

両数:7両

 

 両数や備考欄から読み取れるように、この列車は数少ない特急型車両で運転される無料列車だ。中でもこの列車は唯一の優等列車であり、またこの行先と種別の組み合わせも1日1本のみと、珍しい要素が目白押しとなっている。

 春日部車両区を朝早くに出庫し、回送として上野に5時26分に入線、7分の滞在ののちに上野駅を出発、複々線区間では急行線を走る。途中武蔵戸塚では武州線方面の各駅停車と連絡、この後高曽根と堤根でも各駅停車と連絡する。

 関東平野を快調に飛ばし、下総境町に6時20分に到着、ここで時間調整をするのだが、その間に先ほど堤根で連絡した各停に追いつかれる。

 下総境町を6時34分に出た後は各駅に止まり、途中神明町で快速急行の、野州横川では特急の待ち合わせをする。特に野州横川では特急型同士の通過待ちが見られる。その後も各駅に止まっていき、終点の帝北日光駅には8時39分に着く。実に3時間3分かけて帝北上野~帝北日光間を走破する(同区間の特急は最速1時間53分、快速急行は最速2時間10分)。到着後はしばらく駅に留置され、折り返し9時48分発の特急おおるり11号帝北上野行きとなる。

列番:3501

運番:03M+53M

種別:区間準急

始発駅:帝北上野

終着駅:春日部

両数:10両

 

 深夜帯に見られる珍行先で、武蔵戸塚以北に向かう区間準急は休日ではこの一本のみ。日東本線武蔵戸塚~春日部間の最終電車になっておりさらに、鳩ヶ谷と武蔵戸塚で地下鉄湾岸線から電車と接続するためとても混雑する。しかしこの電車は快速急行用車両による固定運用となっていて、降車扱いの都合上クロスシート状態のまま運転されるため、それがさらなる混雑の悪化を招いている。武蔵戸塚で接続するJR武蔵野線や春日部で接続する東武線も終電が終了しており、さらに本尾久以遠では上り列車も終了していくため、寝過ごすと帰る手段はない。終点の春日部には1時5分に到着し、その後車庫まで回送され一日の運用を終える。